千人の一歩 (板井優追悼集)

 これは熊本で大活躍された故板井優弁護士を追悼する文集である。潮谷義子元県知事の帯文があって交流の広さが分かる。2023年2月11日初版の本を奥様の板井八重子先生から3月12日頂いた。板井優先生は沖縄出身で熊本大学に当時留学された。そこで医学部在学の八重子先生と知り合われた。そんな詳しい内容まである。代表される水俣病訴訟で大活躍。住民参加、住民決定など川辺川ダム問題でも指摘。ハンセン病での闘いや労災職業病の闘いなど、様々な熊本の問題に取り組んでこられた。沖縄の同級生や家族の証言などが綴られてその全体像を俯瞰できる一冊である。いろんな裁判闘争の話が多いが、この中で特に、首里高校時代の(思想も信条も違うという)友人の話が面白かった。

 個人的には八重子先生を介して飲み会に誘われ何度もご一緒させて頂いた。話のスケールが大きくて私のような視野の狭い小人にはついていけない話題が多かったが日本、世界の話題が話にあがったりした。こじんまりとしたAALAでの学習では板井先生からは中国のお話を聞いたことも。広く深く世の中のことをよく勉強されているという感想だ。KSNの福祉部会では板井先生の別荘でお月見会をしたことも。もちろん月見て一杯の夜でした。

*金土日開店の私のギャラリーカフェAZULにこの本を置いておきますので興味ある方は手に取ってご覧下さい。

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