柔軟すぎる恩師

籏野脩一先生:大学院で高齢者福祉論を専攻したときの指導教授:籏野先生は2020年に逝去された。東京から毎週、飛行機で熊本まで通勤されていた。

なかなか修士論文のテーマが決まらず、最初は福祉の現場での対象者へのストレス評価法(=デイケアや日常の暮らしについてのプログラム評価でそれが当人に合うモノか)を間接的に翌日の早朝尿を採取して 評価する方法:これはオシッコに出てくる(ストレスに関連する)疲労物質を測定。ストレス研究の第一人者である北大名誉教授の*西風脩先生と交渉され研究費まで頂いたそうだが、後に返還されて、検査にかかった費用は旗野先生のポケットマネーで賄ってくださいました。その実験にはボランティアの苦労もあって、かえってこれでストレスになっている様子に一時中断も。そこでサンプルも2例と少ない中間報告をして先生の指摘事項(赤ペン)を入れたものが これです。(20年後このままゴミに出すのは勿体ないとスキャナーでPDFに変換したもの)で、やはりボランティアをこれ以上増やすのも難しいと潔く方向転換へ。

それからは、自らも楽しみながら出来るものはないかと、たまたまインターネットが普及を初めていた1999年。高齢者の孤独をなくす方法に情報化を組み込んでみたらどうかという話をし、気軽に先生からOKを頂きました。当時、参与観察していたシニアネット久留米からヒントを得て、熊本でもシニアネットをやってみようということになりました。そこで籏野先生に代表を、シニアネット久留米の仲間にも呼びかけ、賛同してくださった中の福岡壽夫先生(元東海大学教授)を副代表に、私が事務局をやって、7月1日から開始したものでした。ボランティアで参加する若者や、同窓の院生、職場のメール持ちの多くに呼びかけてスタートしました。いずれ、私たちが手をあげなくても、どなたかが立ち上げられるのは時代の要請だったはずです。そこからやっと方向が見いだせ、修士論文のテーマは『高齢者福祉の新しいツールとしてのシニアネットの考察』A Study of Senior-Net as a new tool for wellbeing of the elderly. に決めたのでありました。

籏野先生のプロフィール:東京大学医学部を卒業後、WHO(ジュネーブ)で働いておられ高血圧に関する研究をされておられました。

            詳細なものは熊本学園大学のweb上にありました。先生の略歴

文中の注*西風脩(にしかぜおさむ):1922 - 2001北海道大名誉教授 生化学 札幌市 。ストレスバロメーターを開発された

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です